起業するときにFAXは必要かどうか
法人にせよ、個人事業主にせよ新しく事業を始めるには一通りそろえないといけないものがいろいろとあります。
特に法人の場合は会社の登記も必要なので、会社の印鑑や法人口座の開設などの手続きも必要になります。
個人事業主の場合は、届けを出すだけなのでそれほど大きな準備は不要ですし、副業として始めるなら、ある程度の売上が出るまでは自宅で仕事している人もたくさんいます。
また、最近はSNSツールが発達してきており、SNSだけでビジネスを完結する人も多く、名刺すら持たない人もいるぐらいです。
もちろんこれらはごく一部のネットビジネスに特化した事業だけの話ですが、それでも20年ぐらい前と比べると、起業のハードルもかなり下がったと言えるでしょう。
そこでひとつ気になるのがFAXです。昭和から平成にかけてFAXはビジネスツールとしては非常に優秀で会社の規模にかかわらず、どこの会社でもほぼ確実に設置されていました。
電話、コピー機、FAXはビジネスでは絶対に必要なツールでしたが、時代は平成から令和になり、どんどんビジネスにも変化が生じてきています。
ネットの普及により変わってきているもの
特に大きく変わってきているのは顧客とのコミュニケーションの方法でしょう。従来は電話か直接の面談が当たり前でしたが、最近はメールやチャットアプリ、それにZOOMなどのオンラインでの商談も増えてきています。
また社内でのコミュニケーションも一斉メールやチャットアプリで伝達をしたりする会社も増えてきました。
ここ20年ぐらい、特にスマホが普及しだした直近の10年ぐらいで、我々の生活だけでなく、ビジネスでも大きく変わってきているのです。
そんな中、前述のFAXを見てみるとどうでしょうか。どれだけ最先端を行っている会社であってもFAXは今も使っているところは非常に多いのです。
これはやはり日本全体で見ると中小企業が多く、例え自社ではFAXが不要と考えていても取引先がFAXを日常的に使っているところなら、どうしても必要になってしまいます。
メールや電話と同じで相手があって利用するのものなので、日本全体、いや世界中からFAXが消えない限りは、まだまだFAXの活用の場はたくさんあるということです。
これから起業する場合、FAXはどうすればいいか?
ではこれから新しくビジネスを始める場合にFAXはどうすればいいのでしょうか。資金と場所に余裕があるのなら、もちろんあったほうがいいに決まっています。
業務用の本格的なものでなくても、家電店で売っているようなプリンタとの複合機のように低価格で購入できるものもあります。多少場所を取ってしまうのさえ、クリアできれば揃えておいたほうが無難でしょう。
またパソコンで資料などをプリントアウトする機会が多い人なら、複合機があればどちらも解決できるのでおすすめです。
また、プリントアウトする機会も全くないけど、FAXは使いたいという人ならインターネットFAXを利用するという方法もあります。インターネットFAXとは従来の電話回線を使用せずにネット回線だけでFAXの送受信ができるという優れものです。
インターネットFAXは専門の業者を利用すれば、だいたい初期費用でも1,000円ぐらい、月々のコストも500円から1,000円ぐらいと低価格で利用できるのも魅力です。
FAXの使用頻度がそれほど高くない人はインターネットFAXで十分ではないでしょうか。受信したFAXをデータで管理できるのも便利なところでしょう。
業者についてはインターネットFAXのランキングをチェックすれば、いろんな会社が比較されているので、インターネットFAXを利用する際の参考にしてみるといいでしょう。